占いがセラピーに変わるとき【占い師がやらかてしまう大間違い:4】

クライアントに寄り添う占い師・占いカウンセラーの皆様

こんにちは!

占い師の集客とリピートを応援する

占いカウンセラー、スピリチュアルカウンセラー養成講師、

スピリチュアルビジネスコンサルタントの

ミスカトニックです

さて…昨日の続きです(笑)

クライエントにとって現実はとても不快で苦痛に満ちています。

そして、苦痛の度合いが大きければ大きいほど、そこから逃げたいという気持ちも大きくなります。

結果、そうした苦痛から逃れる手段として占いは位置付けられます。

ただ、占いの結果がすべてクライエントにとって望ましいものとは限りません。

残念ですが、クライエントが一番聞きたくない、見たくない現実を伝えなければならない場面はたくさんあります。

その時、クライエントはもがき、抵抗し、そしてこう言います。

「なんとかなりませんか?」

時どき、この「なんとかなりませんか?」というクライエントの心理を否定する占い師がいますが、それは大きな間違いでしょう。

なぜなら、私達だって同じ反応を示すはずですから。

目の前に苦しみもがいているクライエントがいます。

手を差し伸べたくなるのが心情でしょう。

ここが、「占い」が「セラピー」に変わる瞬間です。

どんな形であれ、そうしたクライエントの苦痛を治癒したい。

誰もがそう思うはずです。

この時、治癒する方法は概ね3通りあります。

1:いまある現実を変える

2:感情を治癒する

3:未来を変える

3番目は、誰しもが考えることでしょう。

問題は1と2です。

ここでのテーマは…

「どうやって占いをセラピーとして成立させるか」

に尽きます。

例えば、好きな相手にパートナーがいるとしましょう。

そして、それをクライエントに伝えると、当然ですがショックを受けます。

その時、ショックを受けたクライエントを見えと、多少なりとも占い師は動揺します。

その結果…

「いやいや、パートナーはいるけど、すぐに別れるよ」

というフォローを入れてしまう

これが全部だめだと言いません。

緊急避難として必要な場合も、確かにあります。

しかし、かなり危険です。

非常に危険です。

なぜなら…

今の苦痛を回避することで、クライエントの視点が「いま」に固定されてしまうから

ということです。

ここからは、実は結構高度な心理療法の話になります。

焦点付けをどこに置くかで、クライエントの視点は固定されてしまいます。

例えば、簡単な例を挙げます。

あなたは、これから苦手な人にプレゼンをしなくてはなりません。

手には汗をかき、心臓はドキドキしてます。

気分は重くて憂鬱です。

その時、上司がこう言います。

「いいか、きちんと対応して非礼がないようにしなさい

今回のプレゼンは大変重要なんだ。頑張って全力を尽くすんだ」

あなたは、その上司の言葉がきっかけで、そのプレゼンにすべての意識が集中してしまいます。

おそらく、そのプレゼン以外の事を考えるのは難しいでしょう。

しかし、もしもこう言われたらどうでしょう

「とりあえず、プレゼンはやっつけよう

そして、仕事が終わった後は美味しいケーキでも食べたら?」

そうすると、あなたの視点は「いま」ではなく「未来」へ向きます。

このように苦痛に満ちた「いま」を動かしてしまうと、逆に「いま」に意識が向いてしまうのです。

苦痛の緩和は確かに必要です。

クライエントの感情は、どこかで治癒しなくてはなりません。

しかし、苦痛と不快さに満ちた「いま」を動かしてしまうと、逆にクライエントは、その「いま」に固着してしまう。

でも、(これは厳しい表現かもしれませんが)ケアするスキルのない占い師は…

いとも簡単に「いま」の現実を変えることで、クライエントを治癒しようとする

という現実があります。

もしも、です

もしもあなたが「占いセラピー」を考えるのであれば、感情をケアする技術は持った方がいい。

これからいう事は、クライエントにとってとても重要なことです

いいですか?

占いの結果によって一生を棒に振るクライエントは星の数ほどいます!

占い師の一言によって精神疾患になってしまうクライエントもたくさんいます!

クライエントの一時の平穏のために現実を曲げるのは、そのくらい危険なのです。

(続く)

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