占い師はどこまで自分の過去を話すべき?PT.2【人気占い師になるための心理スキル】

クライアントに寄り添う占い師・占いカウンセラーの皆様

こんにちは!

占い師の集客とリピートを応援する

占いカウンセラー、スピリチュアルカウンセラー養成講師、

スピリチュアルビジネスコンサルタントの

ミスカトニックです



さて、気が付いたら1か月間更新をしていませんでした。

本当にここ数か月間は多忙を極めていたのですが、ようやく時間が若干とれるようになりました(笑)

という訳で…でもないのですが、再開1回目は以前お話ししたテーマの続きから始めたいと思います。

9月5日のエントリーで、占い師はどこまで自分のことを話すべきか、という内容について触れました。

私たちがクライエントと向き合うとき、状況によっては…

「自分自身の経験」

を話した方がよいのかな、という判断に迫られるときがあります。

例えば、失恋からなかなか立ち直れない方がいるとして、占い師も同様にそうした経験をしていたとしましょう。

この時、占い師はとっさに自分の経験からクライエントにアドバイスをしたいと思うでしょう。

もちろん、する・しないは別の話しですが。

では、自分の経験談や、そこから導き出されたアドバイスは、する方が良いのでしょうか?

それとも、するべきではないのでしょうか?

私は占い師ですが、もう一方で心理カウンセラーでもあります。

そこで、これから数回に分けて、異なる立場でこのテーマについて考えてみたいと思います

まずは、心理カウンセラーの立場から考えてみましょう。

心理カウンセラーの立場からお話しすると…

クライエントに対して自分の経験談をお話しする機会は、ほとんどない!

と断言できます。

カウンセラーとして活動を始めて、もう十数年経ちますが、思い出してみても私自身の経験をお話しした事って、本当に覚えがないんですね。

この理由ですが、いくつかあります

まず、テクニカルなことをお話しをしましょう。

そもそも、カウンセリングの技法はカウンセラーの私的な経験をお話しする、ということを前提にしていません。

だから、カウンセリングの諸技法に従って進めると、カウンセラーの私的な経験を話す余地がなくなるんですね。

じゃあ、なぜ経験談を話す余地がないのか、と言えば…

「カウンセリングで取り上げているのはクライエントの認知であり感情」

だからなんですね。

これは言い方は立場によって様々ですが、結局はクライエントの「考え方」と「感じ方」が焦点となっています。

だから、例えば不倫をしています、というテーマがあったとしたら、その不倫を成就させる方法なんて、まずテーマに上がってきません。

これが来談者中心療法なら「鏡的自己」の話しになるでしょうし、認知行動療法ならストレッサーを同定して…となるでしょう

精神分析なら防衛機制や発達期の話しになるかもしれませんし、交流分析ならラケット感情やゲーム分析をするかもしれませんね

いずれにせよ、扱うテーマはクライエント自身の体験と、それにまつわる思考や感情が中心です。

では、話しを進めて、なぜクライエントの体験が中心になるのか、ですが、この理由はカウンセリングのゴールにあります

誤解を恐れずに言うと、カウンセリングのゴールはクライエントが現実にうまく適応できることにあります。

そして…

・適応できる能力はクライエント自身が持っている

・その能力を自分自身で用いることができるようにサポートすることがカウンセラーの役目

という前提があります。

違った言い方をすると…

「自分が『自分として』生きることをサポートする」

と言った方が良いかもしれません。

例えば、うつ病になってしまったクライエントがいるとします

そして、そのうつ病の原因は上司からのパワハラだったとしましょう。

当然、うつ病になってしまった原因たる上司の言動そのものは、クライエントに責任はありません。

しかし、責任あるところに権限がある、とは限りません(言葉としては『権能』の方が適しているかもしれませんね)。

クライエントがうつ病から回復する最終的な権限は、上司にはありませんよね。

じゃあ、誰かと言えばクライエントしかいないわけです。

だから、クライエントがうつ病から回復し、同時に自分で自分のケアができるようにするまでが、私たちカウンセラーのシゴト、となります。

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