こんばんわ
占い師専門コンサルタント・カウンセラーのミスカトニックです。
占星術や数秘、四柱推命など、生まれた年月日などから運命を見る方法を「命術」と言います。
この命術は、ネット上に流通するコンテンツの量としては「卜」や「相」を上回ります。
それは、コンテンツ化しやすいという命術の性質もありますが、それと同時にニーズの高さも挙げられます。
ということで、今日は不定期連載「占い師になるには?」の2回目(かな?)
命術のニーズについて考えてみましょう。
考える軸としては、前回の更新と同じように相談者のニーズを4つに分類して整理します。
【知りたいこと】
一般的な相談者は、命術に対して2つの期待を持ちます。
それは「自分の知らない自分自身」と「いま(またはこれから)の運気の流れ・良し悪し」です。
私たちは、意外と自分自身の性格や特性を知らないものです。
また、知っているようでも、私たちの性格は多種多様な要素で成り立っています。
だから、客観的かつコンパクトに整理された説明を求めがちになります。
さらに、命術に対して期待する自己理解は、自己肯定も含んでいます。
命術が示す本人の性格は良い所だけではありません。
しかし、短所も長所も含めて示されることで、逆に長所が説得力を持ちます。
次に「運気の流れ・良し悪し」ですが、一般的に運気は暦と連動していると理解されています。
つまり、ある時期は運気が良く、しかしカレンダー上のある時期から降下気味になる、というものです。
これは命術が天体の観測や暦の探究から発展したという歴史的な経緯が背景にあります。
しかし、様々な星がそれぞれの性質を持っており、それが私たちの運気に影響を与える、という説明はそれなりの説得力を持っていると受け止められています。
そのため、経営者や政治家の方々は、命術を好む傾向があります。
【相談者の性質】
命術を重視する相談者は、一般的に次のような傾向があります。
それは、「具体的にどうすればいいのか?」というテクニカルな問題解決よりも判断材料を求める傾向が強い、ということです。
つまり、「背中を押してもらう」という感覚が当てはまる方ですね。
命術を求める相談者と問題解決との関係は、以下のようになります。
1:テクニカルな解決策を自分で考える力を持っている。
2:テクニカルに問題を解決するという発想がない。
3:占いそのものを理解しておらず、テクニカルな面は聞いても仕方がないと思っている。
【占い師と相談者との関係】
「卜」では、テクニカルな点を扱う場面が多くありますので、占い師には多分にカウンセリング的な態度が求められがちになります。
そのため、占い師と相談者との関係は「寄り添い」と「第三者」という面が求められます。
一方、命術オンリーの場合だと、占い師によっては相談者との間に上下関係が生じやすくなります。
これは、占い師が相談者の性格や運命を「判定」する立場になりやすことから来ています。
また、命術が惑星などの運行を基礎としているため、「結果は変えようがない」という認識を占い師や相談者が持ちやすくなることも、要因の一つです。
つまり、悪い結果が出た場合
「はい、今のあなたの運気は下がっていますね。1年後には良くなりますから我慢しましょう」
という結果で終わってしまいがちになるのです。
(初学者や『その道の権威』の人ほど、この傾向が強くなりますね)
【占いで注意する点】
命術は多少なりとも占い師の運命に対する考え方を反映します。
ここでは、そうした運命論に立ち入ることはしません。
ただ、占いのテクニカルな話をすると、命術を過度に重視すると、相談者の「どうすればいいですか?」という疑問を見落としがちになります。
これは占いのスタイルにもよりますが、もしも相談者の問題に関わることを考えるのであれば、「卜」や「相」との併用があった方がやりやすいでしょう。
あるいは、占い師側でテクニカルな質問が出た場合に対処できる引き出しを持っておくのも有効です。
また、命術では占いの結果を出すと、「はぁ、そうですか」で終わってしまうケースが多々あります。
ゆえに、リピートされにくい、またされたとしてもかなり期間をおいてから、ということになりがちになります。
これは命術という占いの性質から来るものでもありますが、一方で占い師の占いの仕方なども影響しています。
命術の場合、タロットカードのようにランダムな要素を持たないので、極端な「決定論」になりがちです。
そうなると、占いが単なる運命の判定で終わってしまい、冷たく無味乾燥で機械的なものとなってしまいます。
ゆえに、相談者は「卜」や「相」以上に占い師の人間性に意識が向きます。
そもそも(極論ですが)命術はプログラムさえ組めばコンピュータでも行うことができます。
インターネット上で命術の無料鑑定が数多くあることも、それを表しています。
それでもなお、相談者が占い師に命術を求めるのは、プログラムでははかることのできない、より深い部分を知りたいからです。
そして、その深さは占い師の人間性や知識・経験に依存します。
そうした意味で、「命術」は「卜」以上に占い師に人間力が問われるともいえます。
では、次回は「相」について考えてみましょう。
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