クライアントに寄り添う占い師・占いカウンセラーの皆様
こんにちは!
占い師の集客とリピートを応援する
占いカウンセラー、スピリチュアルカウンセラー養成講師、
スピリチュアルビジネスコンサルタントの
ミスカトニックです
私たちのような活動をしていると、必ず…
「アドバイスをする」
ということが求められます。
質の高いセッションは、単に占いが当たるだけではムリがあります。
むしろ、占い以外の、例えばカウンセリング的な要素やティーチング的な要素の方が、重要だったりもします。
でも、占いのスキルを磨いている方はたくさんいますが、アドバイスのスキルを磨こうとする方は、あまりいません。
その結果、どんなことがセッションで生じているか。
ある例をだして考えてみましょう。
【最高のカレーの作り方】
私は料理を全くしません。いや、できません。
ニンジンをいちょう切りにしろ、と言われてもできません。
短冊切り?なんですかそれ?というレベル。
調味料の違いも、よくわかっていません。
私ができる料理は、目玉焼きか、カップラーメンにお湯を注ぐことです。
さて、この私が恋人をもてなすために手料理を作りたいと考えたとしましょう。
彼女を家でもてなすために、とっておきの料理をふるまいたい。
どうも事前のリサーチによると、彼女はカレーが大好きな様子。
そのため、私は料理が上手い人にとっておきのカレーレシピを教えてくれ、と言いました。
すると、その料理の達人(?)は、本格的なカレーレシピを教えてくれました。
そのカレーは、(当然ですが)カレーのルーを使いません。
スパイスから作る本格的なものです。
お肉も、牛肉ではなくラム肉。
ココナッツミルクも使用します。
私はそのレシピを読んで、非常にうろたえました。
なぜなら、私は料理をしたこともないし、調味料を買いに行ったこともないのです。
「…このレシピの通りに、私は作れるでしょうか?」
すると、その達人は…
「大丈夫!前向きに頑張ればきっとうまくいくよ。
最初は戸惑うかもしれないけど、これも練習。
彼女にいつもおいしいカレーをふるまえるパートナーになりたいでしょ?
疑ったらダメよ!信じて頑張らなきゃ!」
それを聞いて私は、最初は調味料を探すことから始めました。
でも、慣れない作業ばかりで出口が見えません。
結局、時間切れ。
私は自分の手料理をふるまうことを諦めて、彼女を外食に連れて行きました。
…さて、これは信じなかった私が悪いのでしょうか?
それとも、達人のアドバイスに問題が?
【だいたい30%】
「信じてやれば上手くいく!」
これは確かに事実です。
疑いながらの努力は非効率的です。
だから、そうした意味で達人のアドバイスは正しいアドバイスなのです。
でも、あまりにもハードルの高い目標設定は、無力感の原因となります。
設定に無理がある目標に対して、それでも頑張り続けられる人は多くありません。
概ね30%くらいです。
残り70%の方々は…
「失敗だった」
「自分には無理だったんだ」
という経験をすることになります。
そして、その経験は自己評価をさらに下げる要因となります。
しかも、この自己評価の低下は避けることのできたことなのです。
【現実的とは?】
クライエントにアドバイスをする場合、そのアドバイスが現実的である必要があります。
ただ、この「現実的」とは、私たちにとっての、ではありません。
クライエントにとっての、という意味です。
手の込んだカレーを作ることは、その達人にとっては現実的だったでしょう。
また、一般の方にとっては、それが現実的であるともいえます。
でも、それがすべての方に当てはまるわけではありません。
その時…
「それは、普段から料理をしてこなかったあなたが悪い」
と考える占い師はたくさんいます。
私個人としては、この考え方には賛成できません。
なぜなら…
私たちがクライエントの過去も含めて肯定し受け入れなければ、
一体、誰がそれをするのでしょうか?
クライエントの「いま」は、そのクライエントの過去の集大成です。
だから、クライエントの「いま」に寄り添うことは、その過去にも寄り添うことなのです。
アドバイスは現実的に。
可能であれば、いくつか選択肢を考えたうえで、最もクライエントにとって可能なものを選ぶようにしてくださいね。
アドバイスで傷いた、と訴えるクライエントも大勢いることを忘れないでくださいね。
では!