【スピリチュアルと精神医学の危ない関係】
皆さん、こんばんわ。
ミスカトニックです。
今日は、スピリチュアルと精神医学の関係、そしてスピリチュアルが持つ「危険性」についてお話しいたします。
スピリチュアルにハマる精神疾患があるクライエント
私たち、スピリチュアル・カウンセラーや占いにやってくるクライエントの中で、精神疾患を抱えている、あるいはその可能性がある場合は、意外と少なくありません。
そうした場合、適切な医療やケアにつながらないという問題が生じます。
例えば、これは実際にあった、クライエントからの訴えです。
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最近、妙にそわそわしてしまって、集中できないんです。
それに、自分自身が自分と感じられないんです。
すぐにイライラしてしまって、つい彼に当たって反省して…という事を繰り返していて。
それに、ずっと色々な事で不安になってしまったり…
何か、私に生霊でも憑いているんでしょうか?
職場で私の事をよく思っていない人がいるとかも気になります…
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この場合の訴えを聞く限り、全般性不安障害や現実感喪失症の可能性があるな…と判断されます(私の見立てでは全般性不安障害ですが)。
こうした場合に、精神医学の知識がないと、どうしても憑依や生霊、他人の念、ストレスによる自律神経の問題として、スピリチュアル・カウンセラーや占い師が判断してしまう可能性が出てきます。
こうした場合に問題になるのが、適切な医療、ケアに結び付かないために現実社会での生活が大きく阻害されてしまうという問題が解決しない、という事です。
精神疾患の場合、それそのものの症状だけでなく、社会生活、対人関係に問題が生じるという現象が生じます。
そのため、適切な対応がなされないがゆえに、問題がそのまま放置されて、クライエントの生活や人間関係がネガティブなものになり、それが症状を悪化させ…という悪循環が生じてしまいます。
精神的な問題が放置されるスピリチュアルの問題
スピリチュアルというのは、実は様々な危険が潜んでいます。
クライエントにとって現実逃避になってしまうというのが典型例ですよね。
それだけでなく、「ポジティブに考えよう」という事を考えるあまり、ポジティブ・イリュージョンといって、全ての出来事を自分に都合の良いように解釈してしまい、現実的な問題が図られない、というケースもあります。
また、先述しましたように、医療に結び付けるべき精神疾患が見過ごされる、という問題も生じます。
スピリチュアルの性質を大雑把に言うと、「生きる上で理解するべき世界・宇宙の法則」という事になるでしょう。
そのため、スピリチュアルな生活を実践する方も多いのですが(私もその1人です)、それが間違った方向に行くと、いわゆる「ふわふわスピリチュアル」につながってしまう可能性があるんですね。
そうしたスピリチュアルのマイナス面を理解しないまま、私たちがスピリチュアル・カウンセリングや占いを行うというのは、実は様々な危険性をはらんでいるんですね。
これは実際にあった例ですが、私のカウンセリングを受けているクライエントが占いをして、症状を話したら「先祖の霊が成仏していないから」という事で、お墓参りを勧められたんですね。
そして、占い師に通っている間、カウンセリングや医療機関の受診が中断してしまい、症状が増悪した…というケースがありました。
これが運よくプラシーボ効果に繋がるなら良いのですが、もちろん現実はそう簡単なものではありません。
これは精神科医や私のような心理カウンセラーが常々思っている事なのですが…
スピリチュアルや占いのために適切な医療やケアが機能しなくなる
という問題は結構あるんですね。
精神医学に詳しくなくてもいいけど…
スピリチュアルにはマイナス面もあるため、私のスピリチュアル・カウンセラー養成講座では、最低限必要な精神医学の知識もお伝えしています。
もちろん、これはクライエントを診断するものではありませんし、診断するというのは立派な法律違反です。
なので、私たちがクライエントに対して「病名」を伝えるという事は、タブー中のタブーです。
ただ、精神疾患が疑われる場合に、スピリチュアルな発想で何とかしようとするのは限界がありますし、また適切ではありません。
そのため、「怪しいな」と思った段階で、クライエントに医療機関の受診を勧めるのが、誠実なスピリチュアル・カウンセラーの役割と言えるでしょう。
もちろん、だからと言って専門的な精神医学を勉強するのは大変ですし、時間もかかります。
なので、皆さんに精神医学を勉強しましょうとは言いません。
ただ、「もしかしたら…」という疑問が生じた場合は、可能な限り医療につなげる事が求められます。
スピリチュアルの限界や弊害を理解する大切さ
スピリチュアルは、使い方さえ間違えれなければ、私たちの生活を豊かにしてくれますし、願いが叶う確率を確実に高めてくれます。
元々、スピリチュアルな傾向を私は持っていましたので、スピリチュアルは「生活の、ごくごく普通な一部」になっています。
しかし、先述しましたようにスピリチュアルはクライエントから現実感を喪失させる、適切な行動や対処ができなくなる、盲目的に信じ込んでしまう、という問題をはらんでいます。
そうしたスピリチュアルに伴う限界や問題を理解することは、私たちスピリチュアルを扱う者の誠実な姿勢と言えます。
ぜひ、スピリチュアルの限界や弊害を理解したうえで、スピリチュアルな活動をなさってくださいね。
何よりも優先されるのは、クライエントの精神的・身体的・社会的な生活の質です。
ではでは~
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