スピリチュアル・カウンセラーと占いのジレンマ

スピリチュアル・カウンセラーと占いのジレンマ

みなさん、こんばんわ

ミスカトニックです。

今日は、スピリチュアル・カウンセラーと占いとの関係について考えたいと思います。

 

スピリチュアル・カウンセラーに対する一般の方の理解

 

まず、前提条件なのですが、世の中の多くの方は「スピリチュアル・カウンセラーとは、占い師の別名」という認識を持っています。

 

もちろん、これは誤解なのですが占い師さんがスピリチュアル・カウンセラーを名乗ることも多いので、どうしてもこうした誤解が広まってしまっているというのが実情です(私も現に占い師でもありますからね)。

 

また、クライエントが求めるのは「問題の解決」「悩みの解消」ですので、どうしても「占い」的な要素を求められます。

 

ですので、私たちがスピリチュアル・カウンセラーの「意味」をどう理解しようが、クライエントは「占い」を求めてしまうのです。

 

そうした「占い」を求めるクライエントに対して、「スピリチュアル・カウンセラーは占いとは違う」と言っても、その主張はクライエントとかみ合いません。

 

「ならば、スピリチュアル・カウンセラーは何の役に立つのですか?」という事になるからです。

 

スピリチュアル・カウンセラーが提供する「価値」

 

ここで、スピリチュアル・カウンセラーはクライエントにどんな価値を提供できるのか、という話しになってきます。

 

スピリチュアル・カウンセラーと占いは、確かに似ている面もありますし、重複している部分もあります。

 

ただ、スピリチュアル・カウンセラーと占いの決定的な違いは、「カウンセリング」の要素が強い、という事です。

 

占いの場合、占いの結果をお伝えして質疑応答をして…というものです。

 

この場合、占い師とクライエントは、クライエントの「外側」にある問題、それは彼の態度かもしれませんし、願いを阻む要因かもしれませんが、それを解決するという面が強くでます。

 

そうした意味で占い師は、ある意味で「コンサルティング」に近いと言えるでしょう。

 

しかし、スピリチュアル・カウンセラーはクライエントの本質を扱います。

 

それは、クライエントが抱えている問題の意味であったり、クライエントが解決するべきクライエント自身の課題であったりします。

 

スピリチュアル・カウンセリングは求められていない?

 

ただ、ここで大切になるのは「カウンセリングを求めるクライエントは少ない」という現実です。

 

これは、私が行っている心理カウンセリングでも同じで、カウンセリングのように「クライエントの内面に焦点を当てる」という事に抵抗を持つクライエントは少なくありません。

 

例えば、神経性やせ症の方の場合、病識を持っている方が少ないので、いきなりクライエントの内面を扱うという事をすると、途端に抵抗が生まれます。

 

そのため、クライエントの生きづらさ、生活の困りごとからアプローチをするという事になってきます。

 

そして、そうした問題がある程度解決された後に、ようやくクライエントの内面に焦点を当てるという順番となります。

 

これはスピリチュアル・カウンセラーの活動も同じです。

 

確かに、クライエントは最初は「占い」を求めてくるかもしれません。

 

しかし、それはクライエントが「いま抱えている問題」に圧倒されているからです。

 

その状況を解決しないと、クライエントの内面へのアプローチができません。

 

そのため、「いま抱えている問題」に対して、ある程度解決の筋道を立ててから、スピリチュアル・カウンセラーとしての本来の活動は始まります。

 

スピリチュアル・カウンセラーの目的とは?

 

私は、スピリチュアル・カウンセラーの究極的な目的は「クライエントが本来の自分を取り戻す」というものだと考えています。

 

そのために、守護霊や神さま、ハイヤーセルフにアクセスる必要があるかもしれません。

 

もちろん、宇宙に存在する法則からクライエントの問題を読み解くという事も求められます。

 

そうした意味で考えると、クライエントの抱えている問題というのは、スピリチュアル・カウンセリングの入り口になると言えるでしょう。

 

ただ、クライエントが「本来の自分を取り戻す」というプロセスは、そう簡単ではありません。

 

また、クライエントの何が「本当の自分」かも分かりません。

 

それは、クライエントの中に眠っています。

 

そのために、「カウンセリング」という手法を用いて、丁寧にクライエントの深層まで共に降りていくというプロセスをたどります。

 

そのため、スピリチュアル・カウンセラーには、しっかりとした「カウンセリング」の技術が求められます。

 

オラクルカードを引いて、ハイヤーセルフからのメッセージですよ、で終わってしまうと、クライエントは「本来の自分」を発見できないまま終わります。

 

また、私たちスピリチュアル・カウンセラーが、「本来のあなたはこうですよ」と伝えても、それがクライエントの気づきにつながらなければ、単なる情報で終わってしまいます。

 

スピリチュアル・カウンセリングを「占い」にしないために、ぜひカウンセリングの技術を磨いてくださいね。

 

ではでは!

 

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