スピリチュアル・カウンセラーに心理学が必要な理由

みなさん、こんばんは。

ミスカトニックです。

 

 

さて、今日はスピリチュアル・カウンセラー、占い師が心理学を学ぶべき理由についてお話ししたいと思います。

 

ただ、このテーマは非常にセンシティブなテーマです。

 

そのため、私も言葉を選びながらお伝えしたいと思います。

 

日本の心理カウンセリングの現状

 

私は心理カウンセラーとして医療・産業分野で20年活動しており、心理カウンセラーの国家資格合格者でもあります。

 

その私が以前から思っている事、そして日本の心理臨床に携わる心理カウンセラーが共通して感じていることは…

 

日本には心理カウンセリングが普及していない!

日本に心理カウンセリングが普及することは、相当に難しい!

 

というものです。

 

いわゆる「心の問題」は以前から存在しており、心が傷ついた人に心理的なケアを行う必要性は、以前から認識されていました。

 

そのため、地方公共団体や国は、心理カウンセリングの普及を目指しています。

 

私が合格した日本で唯一の心理カウンセラーの国家資格である「公認心理師」が誕生したのも、そうした背景があるからです(ちなみに、臨床心理士は民間資格です)。

 

ただ、心理カウンセリングの普及率は非常に低調です。

 

心理カウンセリングの普及率は、概ね3%前後です。

 

そして、心理カウンセリングを「全く利用したくない」という方は、約半数以上に上っています。

 

これは、アメリカの普及率が60%であることを考えると、圧倒的な差があります。

 

日本人が精神疾患を患っている割合は概ね10%くらいで、精神疾患に至らずとも、いわゆる1次ケアとして心理的なサポートが必要であるにもかかわらず、心理カウンセリングはほとんど普及していないのです。

 

この比率をみると、心理臨床に携わるものとしては「もっと頑張らなきゃ!」と思うのですが、しかしこの状況が変わるという認識は持っていません。

 

というのは、心理カウンセリングの市場よりもスピリチュアル、占いの普及の方がはるかに高いからです。

 

スピリチュアル産業の市場規模は概ね2兆円、占いに限れば1兆円くらいです。

 

それに対して、心理カウンセリングの市場規模は300億円程度。

 

圧倒的にスピリチュアル、占いの市場の方がニーズが高いのです。

 

「こころの問題」をスピリチュアル、占いに求める日本人

 

日本に心理カウンセリングが普及しない理由は制度的な問題があります。

 

しかし、それ以外に大きな要因があります。

 

それは、「こころの問題」を抱えた方は、スピリチュアルや占いを利用して解決しようとする、という傾向が強いからです。

 

実際に、スピリチュアル・カウンセラーや占い師が、ネガティブな感情や対人関係の問題などがあった場合など、海外では心理カウンセリングで解決される問題について対応を迫られる場面が多々あります。

 

また、スピリチュアル系の方がメンタルヘルス的な情報を発信すると、アクセス数は格段に増えます。

 

つまり、それだけ「こころの問題」を抱えている方が多く、しかもその解決の糸口を心理カウンセリングではなくスピリチュアルに求めているのです。

 

この状況についての考察は文化的な話になりますので割愛しますが、心理的なケアを必要とする方が、そのケアをスピリチュアルに求める方が圧倒的に多いという現状は、そう簡単に変わることはないでしょう。

 

スピリチュアル系のセッションの現場から見たメンタルヘルス

 

私は心理臨床に携わる心理カウンセラーですが、一方でスピリチュアル・カウンセラー、占い師でもあります。

 

そして、スピリチュアルな分野でセッションをしていると、明らかにメンタルヘルスの観点からケアが必要な方が大勢訪れます。

 

一例をあげると、パーソナリティ障害が疑われる方が恋愛関係での苦労を強いられており、その結果2次障害として適応障害が疑われる状態になっている、というものです。

 

こうした場合、早期に医療に結び付けて医療・心理職連携のチームで対応することが最も適切な対応なのですが、そうしたケアに結び付いていないというケースは数多くあります。

 

そうしたクライエントに対して、私はスピリチュアルの枠組みを壊さない範囲で可能な限り心理的なケアを提供するようにしているのですが、スピリチュアルという枠組みがあるため、限界があるのも事実です。

 

ただ、こうした状況からはっきりといえることは、スピリチュアル・カウンセラーや占い師は、必然的に心理カウンセラーとしての役割を求めらえている、という事です。

 

スピリチュアル系で活動上で心理学・心理療法を学ぶ大切さ

 

心理臨床の専門家としての私はまだまだ未熟ですが、その立場から言えることは…

 

スピリチュアル・カウンセラーや占い師が中途半端な知識とスキルでクライエントのメンタル的なケアをすることは、危険であり、また効果的な介入や効果は期待できない

 

…という事です。

 

これは、心理臨床に携わる心理カウンセラーの方なら全面的に賛同されることでしょう。

 

というのは、心理的介入というのは、一歩間違うとクライエントの精神的・心理的な問題を悪化させる可能性が高いからです。

 

これは、臨床心理士や公認心理師が高いレベルの心理学、精神医学、臨床心理学、心理療法の知識とスキルを習得している、という事からもお判りいただけると思います。

 

精神的・心理的なケアというのは、そのくらい高い専門性が要求されます。

 

そのため、皆さんに安易に心理学や心理療法を学ぶべき、というつもりはありません。

 

ただ、スピリチュアルの専門職として活動する上で、より良いケアを提供するためには、心理学や心理療法の知識やノウハウが役立つことも事実です。

 

そのため、慎重さとトレーニングが必須」であるという事が前提になりますが…

 

スピリチュアル・カウンセラーも占い師も、心理学、心理カウンセラーの学びとトレーニングをすることを、私は強くお勧めします。

 

ただ、決してマウントを取りたいわけではありませんが、いわゆる民間の心理カウンセラーの学校で資格を取りました、というレベルではスキルとしては非常に弱いというのも事実です。

 

傾聴ができます、認知行動療法を学びました、という事ではスキルとしては不十分で、臨床心理学や例えばハーレム・リダクションのようなケアのプログラムの知識やスキルが決定的に求められるのが精神的・心理的ケアの分野です。

 

そのため、心理学・心理療法の学びとトレーニングというのは、短期間で身につくというものではなく、長い時間をかけてじっくりと取り組むことが求められます。

 

ただ、そうした学びとトレーニングに時間と労力を投じる価値は十分にあります。

 

それは、そうした学びとトレーニングが、スピリチュアルに解決を求めるクライエントに良質なケアとサポートを提供できるからです。

 

当然ですが、スピリチュアル・カウンセラーや占い師が、安易にクライエントやその関係者が精神的・心理的な問題を抱えていると判断することは絶対にあってはなりません。

 

まして、そうした問題をクライエントに示唆することも絶対に避けるべきことです。

 

ただ、知識とスキルがあれば、限られた枠組みでの限界がありますが、知らないよりも効果的な介入とケアができるのも、また事実です。

 

そのため、皆さんにお勧めしたいのは、心理学・心理療法を学びトレーニングを積み、よりクライエントに高い質のケアとサポートを提供できるようになることを目指す、というものです。

 

心理学・心理療法を学ぶスピリチュアルな理由

 

私たちのマインドや感情、思考によって運命や未来が変わるというのは、スピリチュアルの世界では常識ですよね。

 

そして、実際に運が良い人、願いが叶う人というのは、マインドや感情を整えるのがとても上手です。

 

ただ、そうしたスキルを持っているクライエントはごく少数です。

 

というよりも、そのスキルがないから、私たちのセッションを受けるんですよね。

 

心理学、特に臨床心理学や心理療法は、クライエントの感情的な問題をいかにか解決するか、という事を研究し、そして実践してきました。

 

そのため、メンタルや感情を整えるノウハウが、臨床心理学や心理療法にはたくさん詰まっています。

 

となると、これを活用することで、運気を変え引き寄せを実現できるように私たちがアシストする、という事ができるのです。

 

スピリチュアルな方面でクライエントの問題が解決するようになるためには、心理学・心理療法は非常に有効なアプローチです。

 

クライエントが抱える問題が何であれ、そこには精神的・心理的な問題が必ずあります。

 

そして、精神的・心理的な問題があるからクライエントは悩み苦しみます。

 

ぜひ、そうしたクライエントに良質なケアとサポートを提供できるようになってくださいね!

 

ではでは~!

 

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