過去の呪縛から回復する、ある１つの方法【占いカウンセリングのスキル】

クライアントに寄り添う占い師・占いカウンセラーの皆様

こんにちは！

占い師の集客とリピートを応援する

占いカウンセラー、スピリチュアルカウンセラー養成講師、

スピリチュアルビジネスコンサルタントの

ミスカトニックです

さて、今日のテーマは…

「クライエントのリカバリー（回復）を考える」

です。

過去に生じた問題を抱え続けているクライエントは大勢います。

そのクライエントを回復させるにはどうすればいいのか？

いつまでも過去を引きずっている状態から、どのようにしたら抜け出せるのか？

これは占いだけでなく、カウンセリングでも問われる大きなテーマです。

今日は、この点を少し掘り下げてみましょう

（多分、今日は長文です。でも、かなり重要ですので、できればご一読ください）

【その問題は、どのようにして発生しましたか？】

問題発生の因果関係、つまり原因は誰しもが気になるところです。

そして、過去の問題を抱え続けるクライエントのほとんどは、その問題は他者から生じています。

つまり…

「●●●のせいで、私はこうなった！」

という図式が成り立ってしまっているのですね。

これは仕方がないことですし、ここを争っても仕方がありません。

明らかにクライエントに非がないケースはたくさんあります。

それを前世や因縁から考えるというのは、否定はしませんが少なくとも私のスタンスではありません。

起こってしまったこと。

この事実は変えようがありません。

そして、その起こってしまった事実と、クライエントは戦い続けているのです。

しかし、それはなぜでしょう？

【クライエントが過去にこだわる、ある理由】

クライエントが過去に受けた傷について争い続けているとき、そこにはある心理が働いています。

それは…

「刑罰」と「補償」

なんですね。

つまり…

自分に傷を負わせた相手は、それ相応の報いを受けるべきである、という考え。

そして…

その傷を負わせた相手は、自分にそれ相応の補償を行うべきである、という考え。

この２つがあり、そして満たされていない場合、クライエントはその点を問題視します。

つまり、クライエントの心の傷が「治癒」するためには、それなりのものが必要だ、ということです。

これについての是非はちょっと置いておきます。

ただ、この考えは直感的には間違いとは言えませんよね。

というのは、傷ついた側にとって、傷つけた側が、それに対して無理解であることは受け入れがたいことだからです。

だから、反省を求めるし、責任をとれ、という話しになります。

逆に言えば、この…

「反省が見えない」←理解していない

「責任を取っていない」←不正が許されている

という状態は、クライエントではなく、私たちでも争い続ける理由になってしまいます。

なぜなら…

「争わない＝なかったことにする・被害者であることを受け入れる」

という事になるからです。

【クライエントを縛り続ける、ある無意識の考え】

この図式が間違っているとは思わないのですが、実はここにこそ大きな落とし穴があります。

それは…

「相手の責任を追及するためには、『被害者』であり続けなければならない」

という事になるからです。

そして、その「被害者」という立場はクライエントをさらに苦しめます。

というのは、ここには２つの問題があるからです。

それは…

その被害を受けた側からの立ち直りを遅らせる

というものと…

自分自身を被害者という苦しい立場に置き続ける

という問題が生じるからです。

これは交通事故の被害者が、事故の責任は相手にあるとしてリハビリを拒否するのと同じです。

このたとえ話に置き換えると、問題ある考え方であることはよくわかりますよね。

つまり、加害をした相手に加えて、さらに「自分自身を被害者にし続ける」という新たな加害者が現れることになるからです。

【だから、カウンセリングは大切ですよ！】

ではその状態からどうやったら抜け出せるのでしょうか？

これは…実は特効薬はありません。

いや、あるにはあるのですが、ケースによって使い分ける必要があります。

ゆえに、ここではその回復法については触れません。

ただ、１つ押さえて欲しいことがあります。

そのことについて、クライエントとたくさん話し合って欲しいのです。

そして、抱えている問題について「被害者」になっていないかどうかを、クライエントと確認して下さい。

回復には、誰しもプロセスが必要です。

そして、そのプロセスは千差万別です。

クライエントを尊重するという事は、そのプロセスを尊重する事に他なりません。

その「尊重する」という事のために、カウンセリングはあるのですから。

ではでは！