占い・スピリチュアルの世界を“「やり尽くした」私が、もう一度立ち止まった理由

みなさん、こんにちは。

ミスカトニックです。

占いやスピリチュアルの世界に長く関わってきた人なら、そのキャリアの中で一度は次のように感じたことがあるかもしれません。

「私は、これからどこへ向かえばいいのだろう?」

私自身、まさにその問いに向き合うことになりました。


心理カウンセラーだった私が、占いの世界に入った理由

ご存じの通り、私は元々、心理カウンセラーとして活動していました。


ところが、あるきっかけから、まったく関心のなかった占いやスピリチュアルの世界に足を踏み入れることになります。

ただし、それは「好きだから」ではありませんでした。

目の前で占いやスピリチュアルに助けを求める方がいたから。
「職業意識」として、それに応えようとしただけだったのです。

もちろん、神さまと対話する感覚は20歳の誕生日からずっと私の私的な領域に存在していました。


でもそれは「仕事としてのスピリチュアル」とは別物でした。


そのため、私はずっと、「公的な顔としての占い・スピリチュアル」と、私的な領域でのスピリチュアル」を切り分けて生きてきました。


20年以上の活動の末に訪れた、ある感情

気づけば、占い・スピリチュアルの世界に入ってから20年以上が経っていました。

そして最近になって、心の中にこんな思いがふっと、そして強く浮かんだのです。

「私は、この世界でやるべきことをやり尽くしたのではないか」

占いを求める方の人生に寄り添い、数えきれない相談に向き合ってきました。


しかし同時に…

「これ以上、この業界で私が新しい貢献をするのは難しいかもしれない」

そんな静かな限界感も確かにありました。

当然、神さまにも相談しました。

すると神さまから、次のようなメッセージがありました。

「やるべきことが残っているから、存分にやりなさい」

本来なら、この言葉は大きな励ましになるはずです。


しかし、不思議とモチベーションは上がりませんでした。

「まだやれる」と言われても、心は全く動きませんでした。


そんな自分に気づいたとき、私は初めて…

自分はもう、前と同じ気持ちでは進めないところに来てしまったのだ

…ということを理解したのです。


“やり尽くした”あとに残ったもの

では、私の中に何が残っていたのか。

それは…

これまで出会ってきた「占い師やスピリチュアル・カウンセラーの先生たちへの深い尊敬と、彼らが抱える苦悩への理解でした。

20年以上の活動のなかで、多くの占い師やスピリチュアル・カウンセラーの先生方と話す機会がありました。


その多くが、クライアントの相談を一身に受け止め、ときには自分自身を削りながらでもクライエントのチカラになろうとしていました。

しかし占い師という職業には、私のような心理職とは異なり、心理的なスーパービジョンも、ケース検討の文化も、心の消耗をケアする仕組みもほとんどありません。

そのため…

「誰かの悩みを支えている占い師自身が、とても孤独だ」

その現実を、私は何度も目の当たりにしてきました。


心境の変化 ― 「私は、占い師を支援する側に回ろう」

「やり尽くした」という感覚の底には、「もう一段階、別の形で貢献したい」という静かな願いがありました。

そこで私は決めました。

これからは、占い師やスピリチュアルカウンセラーの先生方に対して心理臨床の提供を行う。


占い師やスピリチュアルカウンセラーの先生方が、より健やかに、持続的かつ効果的に、クライエントを支えられるように。

これは、単なる方向転換ではありません。

20年間の積み重ねと、心理カウンセラーとしての原点と、私的領域にあったスピリチュアルの体験が、ようやくひとつに結びついた瞬間だったのです。


なぜ占い師が心理臨床を学ぶことに意義があるのか

占い師が心理臨床を学ぶことには、非常に大きな意味があります。

① クライアントの精神状態をより安全に扱える

占いに訪れるクライエントの多くは、不安・喪失・対人関係の苦しみを抱えています。

そして、そこから抜け出せない悩みや苦しみの解決を、占いやスピリチュアルに求めています。

しかし、不安や喪失、対人関係の苦しみの背景には、かなりの部分心理的な要素が影響しています。


そのため心理臨床の基礎やスキルがあると、占いやスピリチュアルに対する依存関係を防ぎながら、安全に相談を扱い、そして解決へとつなげていくことができるようになります。

② 占い師自身のメンタルを守る支えになる

「相談を受け続ける」という行為は、想像以上に消耗します。

実際に心理カウンセラーの世界でもバーンアウト(燃え尽き症候群)を防ぐためのセミナーが数多く開催されているほどです。


しかし、心理的なセルフケアや自分自身の心理的状態に対する概念化ができるだけで、心の負荷は大きく変わります。

③ 占いと心理の両方を扱えることで、より深いセッションが可能に

占いの直感力 × 心理臨床の理解


この組み合わせは、クライエントにとって非常に有益なサポートになります。

そして、私が占い師としてそれなりの結果を出せたのも、心理的な背景があったからだと自覚しています。

占い師の活動が、もっと健全で、誇りの持てる仕事になる。


その未来が、私は本気で実現できると思っています。


これからの発信は note に移行します

今後は、占い師のための心理臨床、人を支える人のメンタルケア、そして長年の経験から生まれた知見を、note を中心に発信していくことにしました。

noteで発信するという理由は至極簡単で、実はこの公式ウェブサイトも陳腐化しており、私の現在の方向性とは異なるものとなっているのですが、日常の心理臨床が忙しすぎてリニューアルするヒマがないからなんです(笑)

そしてnoteでは…


・クライエントが陥りやすい心理的な問題
・占いの現場に役立つ臨床心理の技法
・自分の心をすり減らさない働き方

こうしたテーマを、丁寧にまとめていく予定です。

占い師として活動されている方、スピリチュアルの世界に関わる方、あるいは「人の相談を受ける」という立場にいる方に、お役に立てる内容にしたいと思っています。


最後に~長い道のりの先で見つけた「次のステージ」~

私は24年間の間、緩急あれど絶えることなく心理臨床の現場にいました。

そして心理臨床の活動期間よりも短いのですが、それでも20年以上、占いやスピリチュアルの世界で活動してまいりました。


これらは、自分でも全く想定しなかったものでした。

私に天職としての心理カウンセラーの活動、そして占いやスピリチュアルの活動の場を与えてくださった神さまには感謝しかありません。

そして、このような私を受け入れてくれた占い業界、スピリチュアル業界に対しても、これまで私に関わってくださった占い師、スピリチュアルカウンセラーの先生方に対しても、本当に感謝していますと申し上げたいと思っています。

そのすべてがあったからこそ…

「占い師を支える心理臨床家」というこれまでにない役割にたどり着いたのだと思います。

これまで支えてくださった皆さまに感謝しつつ、これからは新しいステージで、人を支える人を支える取り組みを深めていきたいと思います。

noteの立ち上げには少々時間がかかると思います。

というのは、心理臨床やクライエントの主治医、関係機関との連携で本当に忙しい日々を送っているからなんですね。

ただ、進捗は都度、ご報告いたします。

新しい形での活動となりますが、ぜひ今後共、どうぞよろしくお願いいたします。

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