クライアントに寄り添う占い師・占いカウンセラーの皆様
こんにちは!
占い師の集客とリピートを応援する
占いカウンセラー、スピリチュアルカウンセラー養成講師、
スピリチュアルビジネスコンサルタントの
ミスカトニックです
さて、今日のお題は昨日の続きから。
少々刺激の強い話になってしまいますが…
スピ系のセッションがクライエントにとって害にしかならないケース
について考えていきます。
え~、今日の内容は長文です。
そして、いつも以上に私は真剣です。
だから、ちょっと文章が直接的かもしれませんのでご容赦のほどを
昨日の更新の際に、占い師とクライエントのセッションを再現してみました。
さて…皆さんはこのやり取りをどう思われましたか?
細かいやり取りはともかく、多くのセッションの構造はだいたいこんな感じで進んでいきます。
この構造には、特別なものはありません。
ただ、問題はその内容です。
ちなみに、私はこのセッション内容を…
スピ系の人が絶対にしてはならない、最低の内容
と考えています。
では、何が問題なのか?
実は、このセッションは霊感商法が絡んでいたりと何かと問題がある内容なのですが、特に問題なのが…。
そのクライエントの問題を何ら解決してない
というところです。
このクライエントは、元々職場の人間関係を解決したかったのです。
しかし、提示されたのは天職としての資格取得。
これは、元の問題に何一つ答えていないばかりか、問題をさらに複雑化しています。
もしも、です。
もしも、このクライエントが何かしらの専門性があり、また独立志向が高いのであれば、まだ意味はあったでしょう。
しかし、先に再現した内容の通り、占い師はそれらの点には全く触れていません。
仮にクライエントが独立志向や専門性があるにせよ、解決するべきは元の問題であるべきなのです。
そうでないと、元の問題は解決されていない上に、かつ資格取得という難題をクライエントは抱えることになってしまいます。
私がこのセッションを、なぜ「考えうる限り最悪の内容」と言うか?
それは、「根本問題を解決していない」「問題をさらに複雑化」という事に加えて…
「クライエントの現実逃避を生んでしまっている」
という事もあるからなんです。
例えば…
職場の人間関係と恋愛問題で将来を悲観的に考えているクライエントがいるとします。
そのクライエントは…
「年齢も30を超えて、これからキャリアを考えるのも大変なんですよ。
だから、良い人と出会って結婚して、家庭に入りたいんですよね」
という訴えがあったとします。
それに対して…
「あなたは先祖からの強い導きがあって波乱に満ちた人生を送ってきました。
でも、それはご先祖様があなたに必要な経験を積んでほしいからなんです。
それは、あなたには天命があるから。
あなたには占い師として多くの人を導く使命があります。
恋愛やキャリアよりも、もっともっと大きな使命なんです」
という事を言ったとします
(あぁ、これも実際にあったケースです)
凹んでいたり落ち込んでいたりするときに、使命や天命という言葉は魅力的に響くでしょう。
そして、本当にその気になったら、仕事や人間関係、恋愛なんてレベルの低い問題に映るかもしれません。
でも、その結果生じるのは
「問題をさらにこじらせた」
という事実だけなんです。
つまり、解決しなくてはならない現実から、解決の必要がない問題に挑むファンタジーの住人になってしまうのです。
中小企業診断士でも占い師でも、そのセッションの構造は全く同じです。
ある否定的な出来事から何かを発見することはよいことです。
おそらく、そうした経験からしか私たちは学ぶことはできないでしょう。
でも、それはクライエント本人が見つけるべきものであり、また現実から逃げるためのものではありません。
クライエントを現実逃避させない
これはセッションの鉄則です。
仮に緊急避難的に問題を忘れさせる必要がある場合でも、結局は踏みとどまらなければならないのです。
また、問題解決を考えるのであれば、問題のサイズを小さくすることも鉄則です。
人間関係の問題であるならば、その人間関係の問題をさらに細かく見ていくべきなのです。
間違っても問題をさらに大きな、そして複雑なものにしてはいけません。
確かに、別の問題にすり替えることによってクライエントのしばしの安定を得ることはできます。
しかし、これをやってしまうと、自分の手に余る問題を抱えたクライエントは、必然的に占い師に依存せざるを得なくなります。
「依存はよくない」
スピ系の方なら、10人が10人、このように言うでしょう。
しかし、その依存を生んでしまうセッションを無意識にしてしまっている方はびっくりするほど多いのです。
それは、スピ系の方が作り出した現実逃避先は、原則としてそのスピ系の人としか共有できないからです。
少し整理しましょう
問題から逃げない。
ただでさえ普通の精神状態ではないクライエントなのです。
現実逃避の先を与えてしまうと、いとも簡単にファンタジーの世界の住人になってしまいます。
緊急避難が必要であっても、それはあくまでも緊急かつ一時的なものであるべきです。
しかし、今のクライエントには現実を現実として受け入れる精神力もスキルもありません。
だから、問題を細分化します。
必ず問題をクライエントが扱えるサイズにまで小さくします。
先のケースでいえば、資格取得は転職の役には立たないし、人間関係にも何ら影響しません。
また、中小企業診断士に逃げても、結局人間関係の問題はどこへでも付きまとってきます。
まず、クライエントの気持ちをできるだけ軽くすること。
次に、毎日のストレスを軽減するための、できるだけ簡単なスキルの習得。
最後に、ゴールの設定とそのためのアクション。
最後に、ファンタジーを作らない。
仮にクライエントが世界を広げようとしているのであれば、それがファンタジーか否かはチェックしましょう。
だから、逆にクライエントの立場から見て…
「なんだ、話がどんどんとこじれているだけじゃないか」
というスピ系の方がいたら、その人はできるだけ避けるべきです。
さて…「じゃあ、例えばこんなケースは?」という疑問がある方は、メッセージ等に投げてください。
すぐに…とはいきませんが、お答えさせていただきます。
では!
追記
先日の群馬でのセミナー
風邪ひき&前日からしゃべりっぱなし、という事もあり、アゴが…!
なんか、途中は「アガアガ」言っていたような気が(笑)
とはいえ、反響はかなり良かったので、機嫌は良いです(^.^)
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