占いに心理学は必要か？pt.4【スピリチュアル3.0】

さて、今日のテーマは引き続きのテーマですね

今までの記事は以下をご参照ください
↓
占いに心理学は必要か？pt.1

占いに心理学は必要か？pt.2

占いに心理学は必要か？pt.3

あまりの忙しさにちょっと交信が滞ってしまいましたが、今日は最終回。

…とはいえ、結論に近いものはすでにフェイスブックの方に書いているのですけどね(笑)
↓
占い師なら、心理を学ぶ以前にやるべきことがありますよね？

さて、本題です。

ちょっと話がずれますが、コンサルタントの仕事として、占い師さんに対するスーパービジョンをする機会が多々あります。

これは、占いの内容を検討して改善点等をお伝えする、というものなのです

そうすると、「失敗している占いのパターン」というものが浮かび上がってきます。

この「占いとして失敗しているパターン」というのは重要で、また後日お話ししたいのですが、その中の１つに…

クライエントの問題解決に全く役立ってない

というものがあります。

つまり、ですね。

占いをして結果が出ました

その結果を伝えて、ひとまず当たっていました。

では、どうしたらいいですか？という質問がクライエントから来ますよね

この後がボロボロなんですね。

占いというのは、時にある種のコンサルティング的な役割が求められます。

つまり、クライエントの問題をどのように解決していけば良いのか

その情報をキチンと提示する、というものですよね。

ここが非常に弱い占い師さんというのは非常にたくさんおられます。

そもそも、なぜクライエントは占い師のところに来るのでしょうか？

単に当たる占いだけであれば、ネット上の無料占いで十分なはずなんですよね。

でも、それでも占いに来る、ということは、そこでは足りない情報があるからですよね？

それは、よりパーソナライズされた情報が欲しいのであり、同時にネットの無料相談では得ることのできない解決策が欲しいからですよね。

この「クライエントの問題解決方法」までを占いから導き出すことができるのであれば、それに越したことはありません。

しかし、実際問題として占いから全ての解決策を導き出すのは、正直に言うと限界はあります。

というのは、占いの解釈等には間違いなくその人の（良い意味での）主観や経験、持っているノウハウや人間性というのが混ざっているからです。

そして、その主観や経験、人間性に裏打ちされることで、占いはより豊かに、より役立つものとなるのです。

では、そうした占い以外のものを、どのようにすれば習得できるのでしょうか？

例えば、対人関係の作り方に問題のある、あるいは恋愛で不適切な言動を繰り返してしまう、という方に対して、具体的なサポートをどのように提供すれば良いでしょうか？

恋愛問題で強いストレスにさらされている方や、仕事上のトラブルを抱えている方に対して…

一般論ではない、個別具体的な解決策をどのようにお渡しすればよいでしょうか？

つまり、サポートの「ネタ」ですよね。

別に心理学あるいは心理療法である必要はありません。

NLPでなくてもゲシュタルト療法でもヒプノセラピーでなくても良いのです。

ただ、クライエントにお渡しできる「ネタ」は必要です。

そして、成功している占いの多くは、クライエントがセッションを終えたときに適切な課題が与えられています。

それはおまじないかもしれませんし、セルフセラピーかもしれません。

魔術の場合だってあるでしょうし、コミュニケーション・スキルやソーシャルスキルかも知れない。

ただ、クライエントがセッションを終えたときに、自分の状況に対して能動的に取り組めるものは必要不可欠です。

それがないと、単なる一般論を聞かされて終わった、という事になってしまいますよね。

…それに、ですね。

そもそもカウンセリングって、「教育測定・職業訓練・精神衛生」の３つが出発点でした

この３つ、つまり…

クライエントの現在の状況をきちんと把握する

現在の課題に対して適切な解決ができるようにサポートする

精神的心理的な問題を解決する

という活動は、心理カウンセリングでなくても対人支援においては必要不可欠なものです。

ならば、これら３つをバランスよく持つことは大切ですよね。

それに、想像してみてください。

未来という視点から現在を視て、そして解決策を提示できるって、私たちだけですよね？

こんなパワフルな活動、ほかにありませんよね？

だから、頑張って磨いてほしいと願っています。

私に出来ないことでも、誰かができることはきっとあります。

私には手に余る問題でも、別の誰かだったら解決できることだってあるでしょう。

その誰かになってもらいたい、そう願っています。

ではでは

【追記】

最近、ちょっと思うところあって引っ張り出して読んでいる本がこれ

この本を手にした動機というのが面白く、通っていた神学校での聖霊論にいまいち納得できなかったのと、私の神秘体験の理解に繋がれば、というものでした。

まぁ、読んでいても分からないのですけどね、結局(笑)